トピック

子どもに対する視線

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親権についての争いが非常に激しくなることが多いのは前回ご説明したとおりです。

夫婦双方がお子さんに対し、強い思いを抱いているからこそ、ではありますが、そのような激しい衝突がお子さんに大きな負担となっている点は見逃すことはできないと考えています。

両親の不仲や離婚といった出来事は、どれほど穏やかにことが進んだとしても、お子さんに大きな不満と不安を抱かせる結果になることは明らかで、その成長に大きな影響を与えます。離婚する夫婦はそのことを当然の前提として行動することが必要であると強く思います。

離婚する夫婦に感情的な対立があるのは当然ですし、離婚を決意する理由として、例えば、育児への不協力や、しつけと呼ぶのは憚られるようなお子さんに対する言動など、お子さんに関するものが含まれる件も多いです。

離婚後、親権者でない夫婦の一方とお子さんとの関係を断ち切る必要があるケースは確かに存在しますが、離婚によるお子さんの負担のみならず、親権者となる親御さんの負担をできる限り軽減するためにも、「お子さんのために」という一事については、離婚後の夫婦が協力し合うことができないか、という可能性を模索していただきたいです。