トピック

この台詞は離婚することを子ども達に伝える時、よく使われるものだと思います。

一緒に暮らさなくはなるけど、パパ（ママ）とはいつでも会えるし、何も変わらないから安心して、という思いからかけられる言葉です。

「何も変わらない」はずはありませんが、お互いが変わらないことを目指して協力し続けられる関係を作ることができれば、子どもへの負担という観点からも、非常によいと思います。

実際、離婚後の変化として一番顕著なのが、親権を持たない親と子が離婚前と同じように会えなくなる点です。この点を補完するために親子の面会交流という方法がありますが、私が担当してきた中でも、もっとも調整が難しい分野であると実感しています。

調整が難しくなる要因は、まずは感情面です。離婚に至った時点で当然感情的には対立関係にあり、親権を持つ親が、離婚後も親権を持たない親と会わせることに抵抗を覚えるという心情は理解できます。

そのような感情的な問題を乗り越えて、面会交流を実現するためには、面会交流が持つ意義について理解することが必要です。

次回で面会交流の意義、効果について説明したいと思います。